居酒屋トドルのカレー曜日(toddle@下北沢THREE 2014 04/27)
uminecosoundsの古里おさむ
https://twitter.com/furusato036
によって、音楽以外のライブとの関わりを持つ手段として2~3年ほど前から活動しているウミネコカレー。
約1年前にtoddleとuminecosoundsが対バンしてできた縁により、今回はバンドではなくフードでの「共演」となった。
午後7時少し前、僕は仕事を終えて腹を空かせながら下北沢に降り立つ。
ファストフードや居酒屋や餃子の王将の誘惑をスルーしながらTHREEを目指して南下し*1、到着するとドアを開けた途端にカレーの良い匂いが漂っていた。
ライブごとに異なるメニューを用意する。セットリストに工夫を凝らすように。
ライブが始まる前に、まずは1杯のビールとともにカレーをいただくことにした。
ほうれん草の緑、米の白、ポークビンダのチリの赤というまさにイタリアの国旗的なカラーリング。
味はほうれん草の方はコクを、ポークビンダの方は辛味と酸味を強調して、同じカレーでありながら全く異なる二つの料理が盛られているような感じがした。うまい。
このままカレーの感想をもっと書こうかとも思ったが、まだtoddleについて1行も書いていないので、この辺でライブの話に移ろうと思う。
思えば、今回のライブは前日から「飲食モード」だった。
(前日の練習風景)
今夜も真面目にtoddle練終了!スタジオのホワイトボードに、架空のおすすめメニューを書き込んで
こんな居酒屋最高〜!行きてぇー!
とか言いながら、真面目に練習した!右側はセトリ!明日は下北沢threeでライブです!来て〜! pic.twitter.com/k95eCDrCvr
— 田渕ひさ子 (@__hisako) 2014, 4月 26
飲み食いする気満々である。
また、toddleのホームともいえる下北沢THREEでは毎回、今回のようなtoddle自主企画ライブのときに一部ドリンクが値下がりする「toddle価格」が用意されている。
toddleと酒は切っても切れない。
なぜか。
それはメンバーが(江崎が)誰よりも飲むからだ。
午後8時15分ごろ、toddleがステージに上がる。江崎典利は、明らかに素面ではなかった(いや、1時間前に対バンのNERVSを紹介していたときも飲んでたっぽいがそのときはまだ割と普通だった)。
オープニングSEが止まると、
「イ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"エ"ア"ア"!!」
と酔っぱらいシャウト。あれ、そういうバンドだっけ。
江崎がひとしきり叫んだら、田渕ひさ子がニコニコしながら
「こんばんわ~。トドル始めま~す。」
このギャップだけで笑いが生まれる。
ここからはいつものtoddleになった。
1曲目の"eraser"から飛ばしていく。
相棒のジャズマスターを携え、田渕が表情豊かに弾き、歌う。
"Colonnade"では後半の照明が徐々に明るくなるのに合わせて弾く姿が神々しささえたたえ、
"I dedidate D chord"では殴りつけるように激しく弾き倒し、
アンコールの"minimal"ではまるで少女のように笑顔で跳ねる。
つくづく絵になるギタリストだと思う。
そういえば3曲目は3rdアルバム"the shimmer"リリース(2011年)後にできた曲だが、もう2年くらい前から演っているのでいいかげん「新曲」ではないよなあ、と思って
「この未収録曲の曲名を知りたい」と考えた。
そこで終演後、片付けをする田渕にセットリストを見せてもらったのだが……
曲名が、まだない。
2年以上「新曲」と呼ばれつづけるこの曲が収録される4thアルバムは、いつ出るのだろう。
"Sack Dress"がなかったのは意外だったが、おおむね人気のある「いつもの曲」で進んでいった。個人的には1stのあの曲とかあの曲とかもそろそろやってほしいなあなどと思う。
しかし、おそらくドラムが未だにサポートの体制だからだろうが、セットリストは定番の曲に限られてしまうし、まだ新作の目途が立たない(それでもサポートドラマーのTDKは先月頭に見た時よりも自然にtoddleの曲になじんでいたように見える)。
MCでは
江崎「そろそろ録音なんかもしちゃったり?」(会場「おおっ!?」となる)
小林「でもそれ1年くらい前から言い続けてるよね」
小林「録る録る詐欺みたいな」
江崎「まぁこうやって言い続けていくことで、それが実現に近づくんじゃないかな!?」
飲み屋の酔っぱらい話のレベルなので、まだまだ実現は先かもしれないけれども、気長に待ち続けよう。
新譜の気配はないが、この日からtoddleはグッズの通販を開始した。
toddle - Believe Music STORE OFFICIAL WEBSITE
結成10年でライブも活発になり、新しい動きが見えている。
そして、7月には昨年末以来(おお、間隔短い)のワンマンを行う。この日からチケットの発売を開始したので、勢いで買ってしまった。
さて、そこでは何が起きるのか。
SET LIST
1. eraser
2. Colonnade
3. (新曲)
4. melancholic blvd.
5. thorn
6. shimmer
7. chase it
8. I dedicate D chord
9. Dawn Praise the World
10. a sight
11. Ode To Joy
en1. Wind Chimes
en2. minimal
*1:下北沢THREEは駅から少し歩く。しかも見つかりにくい。