曲書緩想文

もともと音楽の話ばっかりしてました。今はよくわかりません。

ライブレポート

As You Like It (後編)(the band apart @横浜F.A.D 2015,03/15)

(前編はこちら) As You Like It (前編)(the band apart @横浜F.A.D 2015,03/15) - 曲書緩想文mommiagation.hatenablog.com

As You Like It (前編)(the band apart @横浜F.A.D 2015,03/15)

バンドでも何でも、長く続けていると、本人の意図するとせざるとを問わず様々なものが蓄積する。 1998年結成、活動17年を数えるthe band apart(以下バンアパ)の場合、それまでにリリースした100以上にのぼる楽曲の中で自ずと決まってくる。定番化したもの…

未来系チュー二ングアップ(the band apart @千葉LOOK 2015, 02/21)

新宿から総武線に乗りっぱなしで1時間少し。首都圏の主要ライブハウスとしては東の果てに位置する、千葉LOOK。 その狭苦しい室内の最深部にある小さなトイレで用を足していると、不意に背後から尋常ならざる巨大な(オーラ的にというよりどっちかというと物…

ただ、格好良いだけで。(ANTEMASQUE @梅田CLUB QUATTRO 2015, 02/16)

「2013年の頭に解散したThe Mars Volta(以下TMV)のOmar Rodríguez-LópezとCedric Bixler-Zavalaが三たびバンドを組んだ」 という話を知ったとき、最初に浮かんだ感情は、驚きだった。 次に浮かんだのは、喜びだった。 その一瞬後に浮かんだのは、大きな不…

オンガクハ コッキョーヲ コエル(Adebisi Shank @新代田FEVER 2014,12/19)

この日、西の小さな国から飛んできた流れ星が、遥か東の小さな国の、東京の、世田谷の、薄暗い地下室で輝いた。 星の起点は、アイルランド。名は、Adebisi Shank。 9月に解散をアナウンスし、本国ではすでにラストツアーを終えていたが、日本の盟友LITEに誘…

開拓者たちへ(FRONTIER BACKYARD @新木場STUDIO COAST 2014,12/14)

ちょうど2年前の12月、新木場コースト。長く活動休止状態にあった「AIR JAM世代」を象徴するバンドのひとつ、SCAFULL KINGがデビュー15周年を記念して、ワンマンライブを行った。 確か僕はその日用事で30分ほど遅刻し、開演時刻からだいぶ経って会場に着い…

脱力と情熱のあいだ(HINTO @渋谷CUTUP STUDIO 2014,08/12)

TOWER RECORDS渋谷店といえば、地上8階、地下1階建ての言わずとしれた国内最大規模の店舗だ。 「デカすぎて目当ての売り場に行くのが面倒」「マニアックなものは何だかんだで置いてなかったりする」等々の批判はあれど、あの広さはいつ行っても心躍る。 さ…

陰に 日向に B-SIDE(荒井岳史 "beside" & @新宿TOWER RECORD 2014,07/16)

beside [bisáid] [前置詞]1 …のそばに,…のとなりに,の近くに,…と並んで2 …と比べると(compared with)3 …をはずれて[副詞]1 そばに,並んで.2 (まれ)さらに,おまけに. http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/ej3/8007/m0u/beside/ the band apart(以下バン…

待っとったとよ、新曲(toddle@渋谷TSUTAYA O-nest 2014,07/13)

先日、ヴィレッジヴァンガードの店内をうろうろしていたら、「Fridgeezoo」という冷蔵庫に入れるマスコット的ガジェットが目に入った。 冷蔵庫を開けるとセンサーが光を察知して挨拶するのと、さらに一定時間開けっ放しにすると文句を言い出すという機能をも…

誰も知らないトーキョーブルース(avengers in sci-fi @新宿LOFT 2014 06/12)

僕は現在、基本的に月〜土曜日、夜固定で働いている。陽が傾いてから職場に入り、遅くとも日付が替わる頃には帰れるのでさほどキツくはない。 難点といえば、連休が非常にレアなことと、平日・土曜のライブがほぼ絶望的に観られないことくらいだ。 そんなこ…

ロックスターによろしく(後編)(the band apart @心斎橋BIG CAT 2014 06/08)

(前編はこちら) 「とりあえず、ドーピングパンダはもう一回活動を再開するべきだなと。」 と原が言うと、ドーパンのファンも多い今日の会場は、大いに沸き立つ。 そして舞台袖にいるらしいフルカワに向かってステージに来て喋るよう呼びかけるも、フルカワ…

ロックスターによろしく(前編)(the band apart @心斎橋BIG CAT 2014 06/08)

どうでも良いバンドの成功は本当にどうでもいいものだけど、バンアパはずっと負けたくないって思いながらやってた唯一のバンドだった。バンアパがイケてると嫉妬した。イケてないと頭にきた。そのギザギザのせいで、僕は面倒くさがられてるもんだとばかり勝…

居酒屋トドルのカレー曜日(toddle@下北沢THREE 2014 04/27)

この週末は仙台郊外で東北地方最大のロックフェス「ARABAKI ROCK FEST」が行われていた。 僕のツイッターのタイムライン上にも、同フェスに参加している人たちが現地で楽しんでいる様子が流れてくる。 それは音楽だったり、 東北の遅い春の景色だったり、 あ…

時にはいちファンのように(toddle@渋谷TSUTAYA O-nest 2014,03/02)

「ちょっとヤバくないですか、Quasiと一緒にライブするんだって。ヤバいねぇ」 感情が昂ぶって言葉が出なくなると「ヤバい」を連発するしかない、ということがある。 最近の若者の話ではない。 toddleの小林愛(38歳)である。 結成20年を迎えたロックンロー…

私がオジさんになっても(荒井岳史@渋谷CLUB QUATTRO 2014,1/27)

Hawaiian 6の安野勇太・セカイイチの岩崎慧・そしてthe band apart(以下バンアパ)の荒井岳史の3人で行われた弾き語りライブへ。 月曜の夜で、客は少なめ。クラブクアトロのフロアにイスが並べられているのを初めて見た(弾き語りオンリーのライブ自体が初…

ドラム・マエストロは裏通りで年を納める(mouse on the keys@吉祥寺WARP 2013, 12/30)

幕張メッセで行われているCOUNTDOWN JAPAN(以下CDJ)について先日、「年々順調に動員を増やし、冬フェス一人勝ち状態になっている」という記事を読んだ。 [冬フェスCOUNTDOWN JAPANが一人勝ち 人気の秘訣は「快適度」にあり - Real Sound] 確かに、2010年…

酒とギターと男と女(toddle@下北沢THREE 2013,12/15)

toddleの2年ぶりのワンマンライブへ向かう。 WEBサイトの告知では「開場18:30 開演19:00」となっていた。 仕事が上がって亀戸から電車に乗り、下北沢に着いたのが18時50分。下北沢THREEはSHELTERやERAに比べるとやや遠く、駅から5分以上歩く*1。 着く…

月曜日の熱狂(toe@渋谷O-EAST 2013,12/02)

月曜日。平日。週の頭。 通常ならば仕事やら何やらで今ひとつ憂鬱な一日の代名詞だが*1、この月曜日はひと味違う。 toeとenvy、2つの超絶実力派バンドがこのO-EASTで対バンするのだ。 憂鬱などと言っている場合では、ない。 *1:あくまでも一般論であり、仕…

THE KIDS GET UP again【後編】(The Get Up Kids@所沢航空公園 tieemo festival 2013,11/10)

2日目セットリスト 1 Holiday 2 Action & Action 3 Valentine 4 Red Letter Day 5 Out of Reach 6 Ten Minutes 7 The Company Dime 8 My Apology 9 I'm a Loner Dottie, A Rebel 10 Long Goodnight 11 Close To Home 12 I'll Catch You en1 Washington Squa…

THE KIDS GET UP again【前編】(The Get Up Kids@所沢航空公園 tieemo festival 2013,11/09)

1日目セットリスト 1 Coming Clean 2 Don't Hate Me 3 Fall Semester 4 Stay Gold, Ponyboy 5 Lowercase West Thomas 6 Washington Square Park 7 Last Place You Look 8 Better Half 9 No Love 10 Shorty 11 Michelle With One "L" en1 Close to Me en2 On…

らしく・めずらしく(the band apart@所沢航空公園 tieemo festival 2013,11/10)

ステージで準備をするthe band apartのメンバーとスタッフ。それを見守るファンたち。本番のMCでは盛んにメンバーに(特に原に)声をかけるファンも、この時は真剣な目で食い入るように見つめる。

絞り出す初期衝動(Husking Bee@所沢航空公園 tieemo festival 2013,11/9)

tieemoフェス1日目も佳境となり、Husking Beeがサウンドチェックに現れる。すでに前に詰めているファンに見守られながらのリハーサル。しばらく音出しをした後、磯部正文がおもむろに歌い始める。ハスキンの曲ではない。

エモ・ピエロの挑戦状(グッドモーニングアメリカ@所沢航空公園tieemo festival 2013,11/09)

午前11時30分、所沢航空公園で、tieemoフェスティバルの幕があがった はずなのだが、

曲がりくねった20年を(Husking Bee@熊谷Heaven's Rock 2013,11/3)

「実は僕だけハスキングビーで20年目、(今日の会場の)Heaven's Rockと同い年なんです」

歌え、踊れ、笑え。アスパラの「誕生日祝い」 (Asparagus @熊谷Heaven's Rock 2013, 11/3 )

この日は熊谷Heaven's Rockの20周年記念イベント。Husking BeeとAsparagusの2バンド、各1時間持ちのライブだ。

Asparagus @熊谷Heaven's Rock 2013,11/3 のMC

2013年11月3日、Asparagus渡邊忍のMCより(うろ覚えです)